鉄欠乏性貧血では!?ついて紹介している健康ニュース2000年9月号です。
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鉄欠乏性貧血では!?

2000年9月の健康ニュース

女性の1割は貧血、2〜5割は貧血予備軍といわれています。
貧血は、単位血液中の赤血球や血色素(ヘモグロビン)の量が不足する病気です。それにはいくつかの原因がありますが、中でも女性に多いのは鉄が不足して起こる
鉄欠乏性貧血です。
血色素は赤血球の赤い色の成分で、鉄とたんぱく質からできています。
血色素には、酸素を全身に運搬するという大事な働きがあります。
そのため、貧血になると酸素の運搬がスムーズでなくなり、
立ちくらみ、めまい、疲れやすい、息切れ、動悸といった、いわゆる酸欠症状が現れます。顔色が悪い、爪の異常(割れやすい・扁平になる・反り返る)といった変化も起こります。

なぜ、女性に?
一般に普通の食事では1日に約1mgの鉄を吸収できますが、汗や尿、便から、同じく1日に約1mg排泄されます。
とくに、女性の場合は、
生理で月に約15〜50mgもの鉄が失われるため、どうしても慢性的な鉄欠乏性貧血になりやすいのです。
しかも
閉経前の女性の鉄摂取量は、どの年代でも不足していますし(図1)、生理が始まる思春期や、赤ちゃんに栄養をとられる妊娠・出産・授乳期には、鉄の需要量が大きくなります。
また、
月経過多や潰瘍、痔、子宮筋腫などの出血偏食や不規則な食事ダイエットなどによる摂取不足なども、貧血を招く要因になります。
貧血は徐々に進行するため、体内の鉄貯蔵量がかなり減っていても症状の自覚がなかったり、現れていても貧血だと気付かないこともあります。
慢性的に疲れやすい、だるいという女性は、貧血を疑ってみる必要があるでしょう。
女性の鉄所要量
年齢
(歳)
鉄/鉄所要量
(mg)
0〜(月)
6〜(月)
1〜2
3〜5
6〜8
9〜10
11〜14
15〜17
18〜29
30〜49
50〜69
70以上





10
12
12
12
12※
12※
10
妊娠
授乳期
+8
+8※※
※閉経後10mg/日
※※分娩後6ヶ月間
図1 鉄の年代別充足率(女性)

鉄剤+食事で治療と予防
失われた鉄を補うには、鉄の多い食品をとることだけでは不十分です。
血色素をつくるたんぱく質や、造血を促進する食品、鉄の吸収を助ける食品を同時にとることも大切です。(図2)
明らかな鉄欠乏性貧血では、食生活を改めるだけではなく、
鉄剤での鉄分補給が必要です。
鉄は腸の粘膜で吸収の調節がされるので、とりすぎの心配はいりませんが、体内に貯蔵鉄が蓄えられるまで(平均3〜4ヶ月といわれる)服用を続けないと、まもなく服用前の状態にもどってしまうこともあります。
鉄剤を服用すると胃の具合が悪くなるという人には、腸に入ってから溶ける、腸溶性タイプの鉄剤もあります。
健康や美容のために、ウォーキングやエアロビクスなど有酸素運動をいくらやっていても、貧血で血液の酸素運搬機能が低下していては、充分な効果は得られません。
鉄剤とバランスのよい食事で、鉄分不足を解消しましょう。
図2 貧血を防ぐ食品と働き
ヘモグロビンをつくる
たんぱく質
卵、肉、魚など

レバー、海藻、緑黄色野菜など
造血の促進
ビタミンB12
レバー、貝類、卵黄など
葉酸
干した果物、緑黄色野菜など
鉄の吸収促進
ビタミンC
果物など
  
貧血を防ぐためには、上記のようなさまざまな
食品を、バランスよく食べることが必要です。
 

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