顎関節症を紹介している健康ニュース2001年11月号です。
ファミリー薬局
現在位置:ホーム > 健康ニュース > 2001年11月の健康ニュース

顎関節症

2001年11月の健康ニュース

“カッキン” “コックン” 口の開閉に支障が・・・
「あごを動かすと音がする」「あごが痛い」「口を大きく開けられない」。こんなあごの関節の異常が、とくに10〜20代の女性に多くみられます。
「顎関節症」とは、あごの関節(顎関節)の周りに何らかの異常が生じる病気です。普段あまり意識することのない関節ですが、両耳の前に手を当てて口を開け閉めしてみると、盛んに動く部分があります。そこが、顎関節(図1)です。
上顎と連なる側頭骨と下顎骨の2つが開いたり閉じたりして、ちょうつがいのような働きをしています。そのため、側頭骨と下顎骨先端の下顎頭が直接こすれあわないように、「関節円板」という組織がクッションの役目をしています。
この関節円板は、普通は口の開閉に合わせて、下顎頭と一緒に前後に移動します。ところが顎関節症は、関節円板が前方にずれた状態になり、そのため、口の開閉時に音がする、口を大きく開けられないなどの症状が起こります(図2)。
悪化すると骨と骨が直接こすれ、あごの骨が変形してしまうこともあります。
顎関節症の大半は、この関節円板の障害によるものですが、中には、筋肉や靭帯の損傷などによるものもあり、また、それらが重なって起こることも少なくありません。

悪習慣の改善を!
それにしても、なぜ、このような異常が生じるのかは、残念ながら、まだ解明されていません。
しかしその発症には、次のような生活習慣が、深くかかわっていると考えられています。
1. 歯ぎしりをする。
2. 無意識に歯をくいしばる。
3. 偏咀しゃくの癖(片側に偏って噛む癖)がある。
4. いつもうつ伏せに寝る。
5. 頬杖をつく癖がある。
6. ストレスが多い。
これらの因子が積み重なり、耐久限界を超えると発症するというわけです。顎関節症の人の中には、「あごが外れてしまわないか」「手術をすると、顔に傷が残るのでは」といった不安を持っている人も多いようですが、むやみに怖がる必要はありません。
ほとんどの場合は、原因と思われる生活習慣を改めたり、薬で炎症や痛みを抑えるなどの、保存的な治療で症状は改善されます。手術をするとしても、大きく切らない方法もあり、傷あとの心配はいりません。
放っておいても自然に治ってしまうこともあり、日常生活に支障をきたさない程度であれば、先にあげた悪習慣に注意し、顎関節への負担を軽減することで、顎関節症の十分な予防・対策となります。
症状がきつく、長引く場合は、歯科(口腔外科)を受診して下さい。

「くいしばり」対策
実は「上下の歯がついている」という程度でも、くいしばりの状態になっているのです。家事や仕事中、気づかずにくいしばっている人も案外多いのです。
意識的に「唇を閉じ、上下の歯を離し、顔の筋肉の力を抜く」ことを、心がけましょう。
「歯ぎしり」対策
スプリントといわれる、プラスチック製のプロテクターを夜間に装着する治療法。歯ぎしりを止めることは出来ませんが、関節や筋肉にかかる力を抑えることで、歯ぎしりの害を軽減することになります。
ウェブサイト運営者・著作権者:ファミリー薬局
〒579-8058 大阪府東大阪市神田町15番6号
TEL 0729-85-3364 / FAX 0729-85-3364