寒さとともに気になる「痔」を紹介している健康ニュース2001年12月号です。
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寒さとともに気になる「痔」

2001年12月の健康ニュース

ムズムズ、かゆーい、イターイ、トイレが怖い・・・など、寒さとともに、またお尻に異変が・・・。色気と痔の気のない人はいないといわれますが、あきらめることはありません。
痔のさまざまな症状が起きてくるのは、お尻にも、背景にそれなりの「事情」があるからです。その「事情」には、次のようなことがあります。
まず、肛門の構造を見てください。肛門の周囲は、血管が密集しており、とくに静脈は、毛糸がからまったように複雑に分布し、普通でも血液の流れの悪いところなのです。
ですから、ここに血液の流れが一層悪くなるような要因が加わると、うっ血(血液が滞る)が起こり、静脈がふくらんだり、はれたりします。
このような状態で、排便時の圧力が加わったりすると、肛門の粘膜や皮膚が傷ついて出血したり、直腸側の粘膜にこぶ(静脈瘤)ができるなどの、不快な症状が現れることになります。
肛門部は、皮膚と粘膜の接合部に当たります。その境界線は歯が並んだような波形になっているため、歯状線といいます。
この線より外側には知覚神経が分布していて、そこに痔が起きた場合には、痛みを感じることになります。逆に、歯状線の内側の痔は、ほとんど痛みを感じません。
また、直腸下部の内側には、タテにたくさんのシワができています。これを肛門柱といい、シワとシワの間の谷間は、肛門洞と呼ばれます。肛門洞の部分は糞便が残りやすく、炎症を起こしやすい部位なのです。


肛門の構造

まず症状を確かめて・・・
痔の症状は、大きく分けて4つあります。それぞれ単独の場合もありますし、複合して出てくる場合もあります。
痔かなと思ったら、まず症状を確かめてみることが大切。
痔の種類や部位によって、手当ても違ってくるからです。また、脱肛や痔瘻などだったら、すぐにでも、肛門専門医に診てもらうことが必要です。
痔の代表的な症状
痔核(いぼ痔)
痔の5〜6割を占めています。内痔核は痛みはありませんが、排便時にかなりの出血がみられることがあります。外痔核は痛みが強く、出血することもよくあります。
裂肛(切れ痔)
女性に多く、便秘をしたときの硬い便などで、肛門が切れたり裂けたりして起こります。出血はあまりなく、ジーンとした痛みが排便後も続きます。
痔瘻(あな痔)
男性に多く、お尻に膿のトンネルができる症状。膿で下着が汚れることがあります。疼痛・炎症を起こして、38〜39度の高熱を出すことがあります。
脱肛(ぬけ痔)
排便時などに内痔核が肛門の外にずり落ち、肛門全体が裏返ったような状態。強い痛みがあり、お尻に不快感が残り、粘液が染み出して下着が汚れます。

こんなライフスタイルはとくに注意を!
痔を起こす原因はさまざまですが、とくに影響の大きいのが、日ごろのライフスタイルです。次のような状態は、できるだけ避けるようにしましょう。
便秘と下痢
痔の大きな原因は便秘と下痢。便秘だと便が硬くなって肛門に負担がかかり、肛門の機能に異常が起きたり、肛門を傷つけてしまったりします。
また、下痢のときは、細菌感染を起こしやすく、トイレも頻繁になるため、肛門の粘膜や、皮膚を傷つけることが多くなります。
便秘でトイレにいる時間が不必要に長いとか、強くいきみすぎるのも、肛門にかかる圧力を高め、うっ血を起こしやすくなります。
冷え、寒さ
からだが冷えると血液の循環が悪くなって、肛門のうっ血の原因になります。夏場でもクーラーの効いた室内は、痔には好ましくない環境といえます。
同じ姿勢
椅子に座りっぱなしのことが多い事務職、タクシーやトラックなどの運転手、立ち仕事の多い人など、同じ姿勢を長時間続けていることも、肛門の血液循環を悪くしますので、要注意です。
妊娠・出産なども
女性では妊娠で下腹部の圧力が高まり、また出産時には排便時以上に、肛門周辺に大きな圧力がかかるため、痔になったり、悪化する人もいます。
こうした状態を避ける予防法や手当てについては、病気と食養生のページを参考にしてください。
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