食中毒ついて紹介している健康ニュース2001年6月号です。
ファミリー薬局
現在位置:ホーム > 健康ニュース > 2001年6月の健康ニュース

食中毒

2001年6月の健康ニュース

これから夏に向けては、とくに食中毒の起きやすい季節。
うっかりや誤解から、まだまだ家庭での食中毒は減っていません。
1/3は家庭で起きる
私たちをとりまく衛生環境は、昔とは比べものにならないくらいよくなったとはいえ、食中毒は1年を通じて発生しています。
最近の傾向として、大規模な食中毒が多く、昨年起きた牛乳による食中毒(黄色ブドウ球菌による)の大量発生は、記憶に新しいところです。
食中毒は年間を通して起きていますが、6月頃から増え始め、ピークはこれからの夏場。8月には例年、約5.000人にもなります。
最近、サルモネラ菌やO−157による食中毒が増えたことで、発生件数は増える傾向にあります。しかも、家庭で起こることが意外に多く、食中毒の1/3を占めていると推定されています。
食中毒の患者数
冬期でも、毎月2.000人以上の食中毒患者が出ています。
暑くなるにしたがって患者数は増え、8月には、約5.000人と急増します。
昨年6月が突出しているのは、牛乳の食中毒事件があったためで、通年は3.000人程度と考えられます。

最も多い細菌型
食中毒は、毒キノコやフグなどの「自然毒」、ヒ素などの「化学物質」もありますが、最も多いのは「細菌」によるもので、全件数の約90%を占めます。
この細菌型の食中毒の発症の過程は、大きく分けて次の二つに分類されています。
一つは、毒素型といわれるもので、黄色ブドウ球菌に代表されます。菌が食品に付着して増殖すると、毒素を出して汚染し、それを食べると数時間以内に発症することが多いのが特徴です。食品を加熱すると菌は死にますが、つくられた毒素は残るので、安全とはいえません。
症状は、嘔吐、下痢、腹痛などで、発熱を欠くことが多く、比較的すみやかに回復します。
同じ毒素型であるボツリヌス菌は、神経毒をつくり、目の症状から始まって、ときに全身の麻痺症状を起こし、大変危険です。幸い近年は、めったにみられなくなりました。しかし、数年前に乳幼児の、蜂蜜を介した中毒が問題になったことがあります。
次に、感染型は、汚染された食品から体内に入った食中毒菌が、腸粘膜に入り込み、増殖して、食後半日以上たってから発症します。
サルモネラ、病原性大腸菌、腸炎ビブリオ、カンピロバクターなどが、その代表的な菌で、症状は下痢、腹痛のほか、多くは発熱をともない、ときに粘血便があります。
病原性大腸菌O−157の感染では、溶血尿毒症症候群が問題になりました。
最近は、生の鶏卵からサルモネラに感染するケースが多くみられますので、注意が必要です。サルモネラは、熱に弱いので、しっかり加熱すると安心です。
食中毒菌の感染タイプ
毒素型 感染型
黄色ブドウ球菌 ボツリヌス菌
腸炎ビブリオ 病原性大腸菌
サルモネラ カンピロバクター
発症の経過
食中毒菌が食品内でつくりだした毒素が、腸で吸収され、症状を起こす。
特徴
潜伏期間が短い。
発熱しないことが多い。
発症の経過
食中毒菌が腸から感染して、症状を起こす。
特徴
潜伏期間が半日以上。
発熱することが多い。

どこにでもいる食中毒菌
食中毒を起こす細菌は、私たちの周囲に常に存在しています。
肉、魚、野菜などの生鮮食品は、買ってきたままの状態では、常に食中毒菌が付着していると考えた方がよく、すぐにラッピングして冷凍保存するか、野菜などは流水で洗い流しましょう。
まな板、スポンジ、ふきんなどの調理器具は、使うとき以外は常に清潔・乾燥しておく、などの注意も必要です。
そのほか、とくに多く食中毒菌がいる場所は、台所では、水気の多い流しや排水口の周辺、蛇口の周り、冷蔵庫の扉や取っ手の部分です。消毒液なども利用して清潔に心がけましょう。
手の指が化膿している怖れがあるときは(とくにおにぎりをつくるときなど)、清潔な手袋を着用して調理してください。

食中毒予防の3原則は
食中毒菌を近づけない
食材、調理器具、手をよく洗う。
菌を増やさない
調理器具の乾燥を心がけます。
室温で放置したり、夏場は冷蔵庫の過信も禁物。
殺菌する
加熱が基本。ただし、絶対ではありません。
時間のたった食材は、思い切って破棄しましょう。
 
ウェブサイト運営者・著作権者:ファミリー薬局
〒579-8058 大阪府東大阪市神田町15番6号
TEL 0729-85-3364 / FAX 0729-85-3364