ドライマウスが増えているを紹介している健康ニュース2002年12月号です。
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ドライマウスが増えている

2002年12月の健康ニュース

ドライアイだけじゃない
だ液が出ない、舌がひび割れる、眠れない・・・こんな口やのどのひどい渇きを訴える、いわゆる「ドライマウス」の人が増えています。
800万人の患者が・・・
のどが渇いて、夜中に何度も目を覚ます、常に水分を補給しないとのどがからからになって、しゃべるのも辛くなる…、こんな症状は、ドライマウス(口腔乾燥症)の可能性が高いといわれます。
ドライアイと比べあまり聞き慣れない病名ですが、目(涙腺)と口(だ液腺)の違いはあるものの、成分や分泌のメカニズムがよく似ていることもあり、患者はドライアイと重なる場合も多いそうです。
ドライマウスの研究の第一人者である、鶴見大学歯学部教授の斎藤一郎先生によれば、「ドライアイの患者は約800万人いると考えられ、ドライマウスの患者数も、それに匹敵すると推定されます」とのこと。
原因は多岐にわたり、薬の副作用(降圧剤、抗うつ剤、抗ヒスタミン剤など)や糖尿病、シェーグレン症候群(更年期女性に多い膠原病)、加齢、放射線治療の後遺症などがあります。
こうしたやや特殊なもの以外にも、最近は、子供から高齢者まで年齢に関わりなく、ストレスや筋力の低下によるものも増えているそうです。


水分が少なく、
舌がうろこ状になっている


乾燥のために
舌にひびが入っている
驚くべきだ液パワー
ドライマウスは、口が渇くという生活上の不便さだけが問題なのではありません。だ液が分泌されないことにより、健康が阻害されてしまう点が、大きな問題なのです。
だ液には、ラクトフェリンや免疫グロブリンといった抗菌作用を持つ物質が、数多く含まれています。これらが少なくなると、むし歯や歯槽膿漏をはじめ、さまざまな全身の感染症を引き起こすことになります。
さらに、だ液には食べ物を包み込んで、食道を傷つけずに胃に送るよう働くムチンという物質や、消化酵素のアミラーゼなども含まれていますので、欠乏による悪影響は、想像以上に大きいのです。
だ液が枯渇した状態が続き、ドライマウスが重症化すると、「いん頭炎や食道炎、萎縮性胃炎など、全身的な病気を招くこともあります(斎藤先生)。
よく噛むことが大切
ドライマウスの治療としては、対症療法が中心になります。口内の乾燥を抑えて、だ液成分を補う口腔用の保湿ジェルや保湿液、さらに最近では、副交感神経刺激剤なども開発されてきました。
ドライマウスの診断は味の無いガムを噛んでだ液の量を調べるガムテストなどがありますが、そう簡単ではありません。ほんとうのドライマウスかどうかの診断は、医師でもむずかしいとされています。
「気になるときは、大学病院の口腔外科などを受診すること」と斎藤先生はおっしゃいます。というのも、ときには前に記したような、重大な病気が隠れていることもあるからです。
ドライマウスを予防するには、「硬い物を食べてあごの筋力を鍛えたり、必要以上に薬に頼らないようにすることです。最近は、ストレスによる影響も注目されていますので、ストレスをできるだけためないようにすることも大切ですね」とのこと。
ドライマウスかどうか心配な方は、下のリストでチェックしてみてください。いくつも思い当たる項目があれば要注意です。
ドライマウスかどうか診断するためのチェックリスト
(「はい」が多いほど可能性大)
夜に起きて水を飲むことがある
パンやクッキーが食べづらい
口の中がねばねばしてしゃべりづらい
酸っぱいものを食べると頬(ほお)が痛む
つばが泡っぽい
歯ぐきや頬の内側に食べ物がつく
下や唇が切れることがある
鼻が乾く、鼻血が出やすい
声がかすれる
目がごろごろ、しょぼしょぼする
尿が出にくい
最近、忙しかった
最近、ひどくショックを受けるようなことがあった
最近、心配事がある
日頃から、口腔への関心を強く持ち、現代病といえるドライマウスから身を守りましょう。
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