血液サラサラで健康づくりをを紹介している健康ニュース2003年1月号です。
ファミリー薬局
現在位置:ホーム > 健康ニュース > 2003年1月の健康ニュース

血液サラサラで健康づくりを

2003年1月の健康ニュース

「血液サラサラ・ドロドロ」という言葉は、毛細血管を円滑に流れる血液と、そうでない血液のわかりやすい表現として定着したようです。
実際に血液の流れやすさは、次のような理由で、私たちの健康を大きく左右しているのです。
健康の鍵は毛細血管に 
私たちのからだは細胞を最小単位としており、これを養っているのが毛細血管です。血液が毛細血管を円滑に流れているときは、周囲の組織に酸素と栄養分が十分に供給され、組織を構成する細胞は活発に動くことができます。
反対に、血液の流れが滞ると、酸素と栄養の供給も滞り、細胞の働きは鈍くなり、その状態が長く続くと、細胞は死んでしまいます。
毛細血管の直径は組織によっても違いますが、平均6μm(千分の6mm)前後です。ところが、血管を流れる赤血球の直径は約8μm、白血球は更に大きく、これらは毛細血管の中を変形しながら通って行きます(図1)。
図1 血液の構成と細胞の役割

血小板は2〜3μmの大きさなので、抵抗なく通過できますが、相互に凝集すると毛細血管を詰まらせてしまいます。
血液は、約半分(55%)が液体成分で、残りが赤血球や白血球などの細胞成分です。この割合は、脂肪球が半分近くを占めるコンデンスミルクとほぼ同じ割合です。
その血液が、実際にはサラサラ流れている理由は、赤血球にあります。
赤血球は両面がへこんだ円盤のような形をしていますが、非常に変形能が高いために、あたかも液体のようにふるまえる性質を持っています。
そのため、何らかの原因で赤血球の変形能が低下したり、白血球の粘着能や、血小板の凝集能が増加したりすると、血液は毛細血管を円滑に流れなくなってしまうのです(図2)。
図2 毛細血管モデルを流れる血液
健康な人の血液の流れ 不健康な人の血液の流れ
健康な人の血液はスムーズに流れるが、不健康な人の血液は、血小板
が凝集したり、白血球がくっついて、流路の出入り口をふさいでしまう。
「血液ドロドロ」の影響は?
もし、組織の一部の細胞が死ぬと、周囲の細胞が分裂・増殖して、修復・再生します。しかし、毛細血管ごと細胞が死んでしまうと、修復・再生はできなくなってしまいます。
血液がドロドロだと、酸素や栄養が、末端の細胞まで運ばれにくくなります。その結果、小さな壊死部分ができやすくなり、それが蓄積して広範囲に及ぶと、何らかの症状が出てくるようになります。
例えば、動脈硬化はコレステロールがたまるのが原因と考えられていますが、血管壁の代謝が悪くなるからコレステロールがたまる結果になるのです。
そして、動脈硬化の著しい部分では、血栓が生じやすくなります。
このようにして組織が次第に壊れてくる病変に対しては、細菌やウイルスなどに対抗する生体防御機構や、免疫機構は働きようがありません。
また、一度組織や臓器単位で壊れてしまうと、現在の最先端医療技術を用いても、修復・再生させることはできません。できるのは、進行を防ぐことだけです。
そのためには、血液をサラサラに保つことが何より重要になります。
血液をサラサラにする条件は?
血液がドロドロになる一番の原因はストレス、不規則な生活、偏った食事であることが報告されています。
ですから、ストレスをため込まない規則正しい生活をする、偏りのない食事をする、というのが基本です。しかし、わかっていてもそれができないのが、現代に生きる私たちです。
生活状況やとる食品によって、血液のサラサラ度がどう異なるかを調べてみた結果、生活状況では、喫煙や運動状況によっても、血液の流れを悪くすることが分かりました。運動は30分から1時間程度の人が一番流れがよく、何もしていない人や、しすぎの人は流れが悪くなっているようです。
また食生活全体では、肉よりも野菜を多くとっている人は、血液のサラサラ度が高いことが分かりました(図3)。
図3 血液の流れにおよぼす食事の影響
血液100μlの通過時間(秒)
野菜中心の人の血液通過時間。
男性では野菜中心の人の血液がもっとも流れがよい。
肉中心の人の血液通過時間。
男性、女性ともに血液の流れはもっとも悪い。
個々の食品についていえば、カルシウムイオンと軽くくっつくクエン酸を豊富に含んだ食品、例えば梅干やレモンなどが、血液をサラサラにする効果が高いことがわかりました。また、納豆などの大豆食品、そば、ビール、麦茶などにも効果が認められました。
食品は、栄養のあるものをおいしく食べることで、初めて効果を発揮するものです。
生活習慣病予防のために、普段の生活を見直すとともに、こうした食品を楽しんで食べることもおすすめします。
ウェブサイト運営者・著作権者:ファミリー薬局
〒579-8058 大阪府東大阪市神田町15番6号
TEL 0729-85-3364 / FAX 0729-85-3364