小児ぜんそくを紹介している健康ニュース2003年10月号です。
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小児ぜんそく

2003年10月の健康ニュース

季節の変わり目に要注意!
原因は住環境や食生活に!?
ぜんそく児童の率は、1964年の報告では0.7パーセントでしたが、一昨年度の岡山県学校保健会の調査では6.8%と、10倍近い増加を示しています。地域によって、これほどではないにしても、30年前に比べれば、大幅に増加していることは明らかです。
その理由として、大気汚染の進行や気密性の高い住宅への移行、それに伴う屋内空気の汚染、冷暖房完備による皮膚や、気道を鍛える機会の減少があげられます。
また、欧米風の食事が定着して、動物性の脂肪やたんぱく質の多い食生活や、小児に対するストレスなど、多くの事が増加の原因になっていると思われます。
アレルギー外来では、小学生の受診者が多いのですが、小児ぜんそくの約90%はアトピー型で、そのほぼ90%が6歳までに発症しています。その約3分の1が、2歳未満の乳児です。
発作に注意したい秋
ぜんそくが最も起きやすいのは秋です(下図)。これはアレルゲンの増加や気温の変化、自律神経の緊張度合いによるものと考えられています。
乳幼児では、冬に最も多く発作が起きますが、これは、ウイルス感染によって発作が誘発されるからと考えられます。発作は夜間に集中して起きるのが特徴です。
発作は18歳ごろまでに約80%の人が消失しますが、再発する人も30%近くあります。
ぜんそくに負けない体力づくりを
規則正しい生活をし、腹式呼吸、ぜんそく体操、乾布摩擦などの習得など、ぜんそくに負けないからだづくりは、常に心がけたいものです。
発作が起きた場合、家庭での手当てで大切なのは、発作の強さを見極めることです。
ぜんそくの子供に対する秋の注意点
秋は気温の変化が激しく、1年の中でもぜんそく発作の起きやすい季節です。
この季節を発作なくすごせれば、ぜんそくは、うまくコントロールされている状態です。
気温が急激に五℃以上下がると、発作が起こりやすくなるので、急激な温度変化を避ける。
台風の接近とともに発作が起こりやすい、天気図をみながら、予防的に薬を使用することも必要。
雑草の花粉や、カビの胞子も屋外には飛散しているので、空き地や耕作地ではなるべく遊ばない。屋外へ出るときはマスクを。
幼稚園や学校の行事(運動会、遠足など)には、積極的に参加させる(事前に発作予防薬を使用)。
運動の際には、準備体操を十分しておくこと。
昨年の秋に強い発作があった場合は、今年は十分注意する。
インフルエンザの予防注射は受けておく(発作が起きている場合は別)。
とくに乳児では大切です。陥没呼吸(呼吸のとき胸がペコペコへこむこと)があり、不機嫌で眠りが浅い、続けて哺乳できない、などの場合は重症です。
小発作程度であれば上体を高くするか、抱っこして新鮮な空気を吸わせ、水分をできるだけ多く与えます。
改善しなければ、処方されている発作時のトンプク、貼付薬、吸入薬を1回使用してもよいでしょう。中発作以上は、医師の治療が必要です。
最近では、ぜんそくは慢性の気道炎症と考えられるようになり、発作予防に抗炎症効果の高い、吸入性ステロイド薬の使用が小児でもすすめられています。
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