今年のインフルエンザ対策は?を紹介している健康ニュース2003年12月号です。
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今年のインフルエンザ対策は?

2003年12月の健康ニュース

毎年、600万人〜1200万人がかかると推定されるインフルエンザ。
なぜ毎年流行するのか、有効な対策は・・・
インフルエンザの正体は
インフルエンザの流行が毎年のように話題になるのは、ウイルスに「変異」が起こるためです。
インフルエンザウイルスの表面は、下の構造図のように赤血球凝集素(HA)と、ノイラミニダーゼ(NA)という、2種類の棘で覆われています。
人のA型ウイルスには、HAが3種類、NAは2種類があり、それぞれの組み合わせで、ウイルスのタイプが異なります。B型にはHA、NAとも一種類しかありません。
そして、インフルエンザウイルスがやっかいなのは、HAが毎年、微妙に変異するため、前年にインフルエンザにかかって、体内にその抗体ができていても、それが役立たなくなるからです。
最近流行しているインフルエンザウイルスは、「Aソ連型」「A香港型」と「B型」の3種類。この3種類が毎年微妙に変異して、毎年流行を繰り返しているのです。
予防効果の大きいワクチンで!
インフルエンザを予防するうえで、最も有効なものがインフルエンザワクチンです。
インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスを鶏卵の中で増殖させ、免疫に必要なHAの棘を取り出して、濃縮・精製したものです。
これは、ウイルス全体を不活化してつくった従来のワクチン(全粒子ワクチンといいます)と比べ、発熱などの副反応はほとんどみられません。
また、現在のインフルエンザワクチンは、前述の3種類のウイルスのいずれが流行しても対応できるように、3種類のHAの棘がすべて入っている「3種混合ワクチン」としてつくられているので安心です。
ところが、日本では多くの人が、インフルエンザワクチンはあまり効かないと誤解しているところがあり、欧米のようにはワクチン接種が進んでいません。
もともとインフルエンザワクチンの発病を防止する効果は、70〜80%が限界です。残りの20〜30%はどうしても発病する可能性があることを、大きな前提として理解する必要があります。
それよりも重要なことは、ワクチンを接種することで、子供の脳症の予防に有効性が期待できることです。加えて、高齢者の死亡を、10人中8人まで防ぐ効果があるといわれています。
治療は抗ウイルス薬で
つい最近までは、インフルエンザでも、かぜ薬や解熱剤をのんで、安静にしておくという対症療法が中心でした。しかし今では、インフルエンザの薬も開発されています。
インフルエンザが疑われたら、早めに医療機関を受診することが重要になります。
医療機関では、インフルエンザかどうか、およそ15分で結果がわかる迅速診断キットで診断をします。感染していることがわかれば「アマンタジン」(商品名:シンメトレル)や「ノイラミニダーゼ阻害薬」(商品名:タミフル、リレンザ)といった、抗ウイルス薬が投与されます。
これらの薬は、48時間以内に使用するのが効果的であるため、早めに医療機関にいくことが、これからの「治療法」のカギになります。
普通風邪の場合は別
インフルエンザのようには症状が強くない、普通のかぜ。それでも、子供やお年寄りにとっては注意を要します。
主に手などを介して感染する接触感染が経路のため、こまめに手を洗うのが予防のポイント。また、人ごみを避け、マスクをします。
ひいてしまったら、薬局でよく相談して、症状に合った市販薬を早めに服用するとともに、安静にすることが何より大切です。
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