子どもの骨折30年で2倍に!を紹介している健康ニュース2003年2月号です。
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子どもの骨折30年で2倍に!

2003年2月の健康ニュース

目立つ体力・運動能力の低下
常に疲労感を訴え、学校では朝からアクビばかり、姿勢が悪く、朝礼では校長先生の話が少し長くなるとバタバタと倒れる…、明らかに以前と異なる子供たち。
いったい子供の体力は、どうなっているのでしょうか。
受け身がとれない
最近の子供たちは、ちょっとした転倒でも、手で顔を守れず歯を折ったり、骨折をしてしまうと、よく耳にします。
実際、骨折発生件数を児童生徒数で割った骨折発生率は、昭和45年度の小学生で0.53%だったのが、平成11年度には1.25%(日本体育・学校健康センター調べ)と、約30年の間に2倍以上も上昇しています。
骨折の発生率

運動経験の不足から、反射神経が充分に発達せず、受け身をとるなど運動能力や、筋力の低下が指摘されています。
走ったことがない!?
文部科学省でも、昭和39年より、「体力・運動能力調査」を実施していますが、やはり子供の走る力、投げる力、握力といった能力は、長期的に低下傾向にある、と指摘されています。
この調査に長年携わっている教授は、先ごろ発表した13年度の調査結果について、とくに「運動・スポーツの実施頻度からみた傾向」に不安を覚えたそうです。

運動・スポーツの実施頻度からみた傾向



運動・スポーツをほとんど毎日(週3日以上)行っている群と
行っていない群について、20年前(昭和56年調査)と比較
すると、ほとんど毎日行っている群の低下度合いは比較的
小さいが、行っていない群の低下度合いは大きい。
それは、20年前と比較すると、運動・スポーツを週3日以上していない子供たちの、基礎的運動能力の低下度合いが著しいというものです。
しかも、週3日以上していない子供の数そのものも、増えているそうです。
以前は、意識して運動をしていなくても、遊びの中で駆け回っていたり、日常生活の中で、自然とからだを動かすことが多かったものです。
しかし現在は、知育偏重の価値観が、子供を外遊びやスポーツから遠ざけるとともに、自動車などの交通手段の充実、生活環境の機械化が、からだを動かす機会を激減させました。
中には、子供のときからずっと勉強漬けで、体育も「見学」で通し、今まで走ったことがない、という大学生もいるそうです。
親も一緒にからだを動かそう!
子供の体力の低下に歯止めをかけるには、ただ「外で遊びなさい」というだけでは解決しません。少子化現象や住宅環境などで、遊ぶ場所も仲間も見つからないからです。
また、特定のスポーツクラブや運動部に入れても、子供の個性によって、向き不向きがあります。それが無視され、運動嫌いになってしまうケースも多いようです。
子供には、“何メートル走れ”とか、“何分運動しろ”というのではなく、昔の子供がそうであったように、毎日、楽しく、思いっきりからだを動かすようにさせることが大切です。
そのためには、親をはじめ社会全体が、子供の外遊びや、スポーツの重要性についての理解を深め、子供が個人単位でも集まって、手軽にスポーツや外遊びが楽しめる場を、各地域で管理運営することが必要です。
そして、単なる“場”の提供にとどまらず、親も親同士で楽しくスポーツをしてみせて、からだを動かすことの楽しさを教えましょう。
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