睡眠時無呼吸症候群を紹介している健康ニュース2003年6月号です。
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睡眠時無呼吸症候群

2003年6月の健康ニュース

あなたの眠りは大丈夫?
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸停止状態が頻発する病気で、1時間あたり、10秒以上の呼吸停止、もしくは呼吸の弱まりが、5回以上起こると睡眠時無呼吸症候群と判定されます。
ひどいいびきの人によく見られ、ほとんどが、空気の通り道である上気道が塞がってしまうことで起こる、閉塞型というタイプの睡眠時無呼吸症候群です。
ではなぜそのようなことが起こるのでしょうか?
たるみが呼吸の障害に!?
睡眠中は、誰でも全身の筋肉の緊張がなくなります。そのため、のど周辺の筋肉や舌の筋肉も、同様に弛緩しています。
そこに過労や夕方以降の飲酒、睡眠薬の服用、加齢などの要因が加わるとたるみが増し、上気道を狭くします(図1)。
図1
覚醒時の上気道

睡眠中の上気道

この狭くなった上気道を、空気が無理に通ろうとするときの振動音が、いびきです。そして、ときには上気道が塞がり、低呼吸や無呼吸状態を起こしてしまうのです。
無呼吸状態で、上気道の陰圧(空気を吸い込もうとする力)が上昇すると、危険を察知した脳は呼吸を再開するように覚醒の指令を出します。この指令によって、実際の「目覚め」に至らないまでも、弛緩した筋肉にハリが戻り、呼吸は再開されます。しかし、再び脳が眠ると、筋肉が弛緩して、同じことが繰り返されます。
肥満による上気道への脂肪沈着や、扁桃の肥大、もしくはあごが小さく後退している、舌骨が低い、顔が細長いなどの骨格的要因がある方は、もともと上気道が窮屈で狭く、のどがつぶれやすく閉じやすいため、睡眠時無呼吸、低呼吸、いびきが出現すると言われています。
昼間にひどい眠気 心臓への負担も
このように、睡眠中に無呼吸と覚醒反応を繰り返すので、睡眠時間は十分でも、実際には脳は休まっていません。そのため、毎日が徹夜明けのような感覚で、朝からからだがだるく、日中も常に眠く、中には大事な会議で、質問を受けている最中に眠ってしまったというケースもあるようです。
下のチェック表で11点以上の方は専門医での検査をおすすめします。
昼間の眠気の自己評価
下記に示すような場合(仮定の場合も含む)で眠くなったり、実際に眠ってしまうことがありますか。
最近の平均的な状態に、最も近いと思われる点数(0,1,2,3)でお答えください。
質問 点数
座って読書をしているとき  
テレビを見ているとき  
大勢の中で、やることがなくじっとしているとき(会議中や映画館などで)  
1時間程度、車の助手席に座っているとき  
午後、横になることができるとき  
座って、他の人と話をしているとき  
昼食後、静かに座っているとき  
車を運転していて、1〜2分間停車するような場合  
決して眠くならない 0点
ときどき眠くなることがある 1点
よく眠くなる 2点
ほとんどの場合眠くなってしまう 3点

無呼吸により、夜間の動脈血中酸素濃度が低下すると、心拍数や血圧が上昇・下降を繰り返し、心臓に負担となります。そのため、高血圧や不整脈などを合併する危険性も高くなってしまいます。(図2)



閉塞型の睡眠時無呼吸症候群が、直接の死因になることはありませんが、心筋梗塞の罹患率は正常人の23倍にもなり、脳卒中の発症にもつながりやすく、こうした合併症で、9年後には3割以上の人が死亡するという、カナダのデータもあるようです。
睡眠時無呼吸症候群の治療には、睡眠中、気道に一定の空気を送り続ける特殊な装置「CPAP」を使う方法や、のどに舌が落ち込むのを防ぐマウスピースを使う、などの保存的療法と、睡眠時の呼吸の妨げとなる肥大した扁桃などを切除する手術などがあります。
ただ、この病気の約6〜7割の人に肥満が見られ、「肥満を解消するだけで、無呼吸が改善されるケースも多い」といいます。
昼間の眠気が気になる方は、上のチェック表を活用するとともに、ご自身の体型もチェックしてみましょう。肥満の解消は、合併症の発生率も低下させます。
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