膀胱炎についてを紹介している健康ニュース2004年12月号です。
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膀胱炎について

2004年12月の健康ニュース

細菌だけが原因ではない!?
膀胱炎の主な症状としてあげられるのが、排尿時の痛みと頻尿です。1日の尿量というのは、年齢などによる個人差はありますが、自分の体重(kg)×24で出すことができます。一般的には平均で約1500ccとされており、1日の尿量は約200ccなので、1日約8回の排尿があることになります。あくまで目安ですが、これ以上になりますと頻尿が疑われます。
膀胱炎のうち、細菌感染によって起こるものを急性膀胱炎といいます。
急性膀胱炎は若い女性がほとんどで、約90%は性行為が原因で発症しています。女性の尿道は男性に比べて短いので、細菌などが膀胱に入りやすいのです。
これとは別に、慢性膀胱炎もあり、一般的に急性膀胱炎を繰り返して、慢性膀胱炎になると考えられがちですが、そうではありません。慢性膀胱炎は、細菌が原因ではないのです。
特徴的なのは、膀胱三角部という、膀胱の「尿量知覚センサー」の役割をする場所に炎症がみられることで、このため残尿感や頻尿などの症状が現れます。(写真1) 慢性膀胱炎が発症する原因はいろいろありますが、その一つに、女性ホルモンの低下による、膀胱粘膜の萎縮があげられます。また、例えば糖尿病など、基礎疾患が別にあり、細菌が絶えず膀胱に侵入するために起こるものもあります。
そして、間質性膀胱炎という病気があります。症状は頻尿が主で、原因はさまざまな説がありますが、まだ解明されていません。このため、「気のせい」、「心因性の頻尿」などと診断されてしまうことも多くあります。
診断基準となる症状は、排尿によって解消する膀胱充満時の痛みや、膀胱内の点状出血があげられます。(写真2)

膀胱三角部炎の写真 膀胱点状出血の写真
(写真1)膀胱三角部炎 (写真2)膀胱点状出血

治療法と対策

急性膀胱炎の場合、細菌が原因なので、抗生物質を利用すれば、症状は改善します。また、水分を多くとって、排尿で細菌を洗い流すことも効果的ですので、性行為の後に排尿をすることは予防にもなります。
排尿をがまんする習慣がある人は、細菌を膀胱内で増やしてしまう原因になりますので、急性膀胱炎にかかりやすくなります。
排便後にお尻を拭くときなども、大腸菌などの細菌が膀胱に入り込まないように、「前から後ろへ」、を心がけてください。
慢性膀胱炎の場合は、細菌が原因ではありませんので、抗生物質を服用しても症状は改善されません。水分も無理に多くとろうとしないこと。水分をとって排尿回数を多くしても、排尿痛がある場合、かえって苦痛が増えるだけです。治療の一つに、狭くなった膀胱を水圧で広くする方法があります。
間質性膀胱炎も細菌が原因ではないため、無理して水分をとろうとしないこと。原因が不明のため、治療法も定まっていませんが、頻尿や排尿痛などの症状を治療していき、症状がよくなった人もいます。

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