「だるい、息切れ・・それって鉄欠乏性貧血では?」を紹介している健康ニュース2005年12月号です。
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だるい、息切れ・・・それって「鉄欠乏性貧血」では?

2006年1月の健康ニュース
めまい、息切れ、疲れがとれない・・・こんな症状を感じることはありませんか?もし思いあたるようなら、ただの不調と片づけず、「貧血」を疑ってみる必要もあります。

 酸素の運び屋ヘモグロビン
貧血は、血液の赤血球に含まれるヘモグロビンが減った状態のことで、冷え性、便秘に次いで、女性に多い悩みの一つといえます。
ヘモグロビンは赤血球の主成分で、ヘム(鉄)とグロビン(たんぱく質)が結合したもの。その鉄が酸素と結合して、全身に酸素を運んでいるのです。
貧血の原因はいくつかありますが、その95%は鉄不足による「鉄欠乏性貧血」とされています。
私たちは摂取した栄養をエネルギーにかえるため、酸素を利用しています。しかし、鉄が不足すると、ヘモグロビンの量も減り、全身に運べる酸素の量も少なくなってしまいます。そのため、からだの各組織や臓器が酸欠状態になって、動悸・めまい・頭痛・疲れがとれないといった症状になって現れるのです。
また、爪がそる、舌が荒れる、食べ物が飲み込みにくくなる、といった症状も出てきます。

 なぜ鉄分不足に?
鉄が不足する原因としては、成長期や妊娠、授乳期などの「鉄分の需要増加」、月経・痔・子宮筋腫などが原因の「出血過多」、偏食・ダイエットによる「鉄分の摂取不足」があげられます。
女性は男性より体に貯えられる鉄が少ない上に、月経による出血で貧血になりやすいのです。
通常は、次の月経までに鉄が補われますが、鉄の摂取が不足していると、補充が追いつきません。
とくに、ダイエットで食事の量を減らしていたり、偏った食事をしていると、鉄だけではなく鉄の吸収を助ける栄養素も不足してしまいます。
鉄は必須の栄養素であり、一時的な不足なら対応できるよう、肝臓などに貯蔵しておく仕組み(貯蔵鉄)があります。鉄分が不足するとそこから補われますが、これはいわば貯金を使っている状態で、貧血予備軍といえます。(図1)



予備軍を含めると、女性では二人に一人が鉄欠乏状態ともいわれます。
この段階では貧血の症状は現れませんが、貯蔵鉄のストックがなくなると本格的な貧血に陥ることになります。

 改善のためには・・
鉄不足を解消するためには、日頃の食事の改善が基本ですが、症状によっては鉄剤の服用も必要になります。
食事では、まず鉄分をとることが基本(図2)。その上で、たんぱく質・ビタミンC・カルシウムなど鉄の吸収に役立つ栄養素も意識してとりましょう。



また、ビタミンB12、葉酸は造血に欠かせない栄養素ですので、これらも、積極的にとるようにしましょう。
貧血の治療で注意したいのは、表面的には症状が改善されたように見えても、貯蔵鉄が不足した状態はしばらく続くことです。鉄剤の服用は2〜3ヶ月は続ける必要があります。原因が食生活にある場合、貧血は再発しやすいので、常に鉄の摂取を意識して、バランスのよい食事を心がけてください。

 注意
お茶、コーヒー、紅茶に含まれるタンニンは、鉄の吸収を悪くします。食事や鉄剤服用の前後1時間は、飲まないほうが良いでしょう。
立ち上がったときにクラッ・・・これは貧血?
立ちくらみを起こす、長時間立ったままでいたときに感じるめまい・・これは、血圧が一時的に低下し、脳に流れる血液が少なくなって起こる「脳貧血」で、貧血とは違うものです。
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