「腱鞘炎」を紹介している健康ニュース2006年10月号です。
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腱鞘炎

2006年12月の健康ニュース
ホルモンバランスの乱れも原因に!

 一日中キーボードをたたく仕事です「腱鞘炎」に注意するようにいわれてますが?
私たちが指の曲げ伸ばしが出来るのは、筋肉が収縮し、その力が筋肉終端部につながる結合組織の腱(けん)に伝わり、そこで骨が引っ張られて働くからです。
力が骨に正確に伝わるように、腱の一部は鞘(さや)に覆われ、動く方向が制限されており、この腱を腱鞘(けんしょう)といいます。(図1)








何らかの原因で腱が炎症を起こしたり、鞘が硬くなると、腱が鞘で締め付けられ、鞘のある指のつけ根の部分などが腫れて痛むようになります。これが腱鞘炎です。
図2のように、腱鞘炎には指を曲げるとばね様の引っかかりがある「ばね指」と、手首の、手の甲側の親指の真下が痛む「デケルバン病」、中指や人差し指にしびれが起こる「手根管症候群」があります。






 何が原因で起こるのでしょうか?
原因の一つに、文筆業などの人に多い、指の使いすぎがあげられます。もう一つは、ホルモンバランスの乱れで、40代以降の女性の95%が予備軍といえます。
特に、55歳前後には閉経とともに、エストロゲンという女性ホルモンが急激に低下します。そのため、エストロゲンに支配されるコラーゲン組織の靭帯や腱鞘が、硬くなるからです。
一方、出産後はエストロゲンの低下に加え、靭帯を締める作用をするプロラクチンというホルモンが増加するために、腱鞘炎がおきやすくなります。
とくに、赤ちゃんを抱く、頭を支えるという動作を繰り返すことで、腱と腱鞘がこすれて炎症が起きることがよくあります(デケルバン病)。ただし、出産後は半年もすれば、エストロゲンの分泌は元に戻り、腱鞘炎は自然に治りますので、あまり心配しなくてもよいでしょう。

 治療はどうするのでしょうか?
治療は、指を使わないようにして安静を保つことが基本です。
痛みや熱感のある急性期は、患部を冷やして熱をとったり、消炎鎮痛薬の塗り薬や貼り薬で治ることがあります。また、寝るときにペンや厚紙などで副木をして、動かないようテーピングをするとよいでしょう。
これらの治療で症状がよくならない場合は、腱鞘内にステロイド薬を注射します。1回の注射で治る確率は、9割を超えます。

 予防のために気をつけることは?
腱鞘が硬くなることが原因ですので、腱鞘を柔らかく保つことが予防になります。それには、女性ホルモンのエストロゲンが必要ですが、大豆食品に多いイソフラボンには、エストロゲンに似た働きがあります。ビタミンCと一緒にとると、より効果的です。
また、コラーゲンをみずみずしく保つには、うなぎ、どじょう、フカヒレ、イカスミなどのムコ多糖類を多く含む食品をなるべく摂取しましょう。
そして、普段から自分でこまめに手の状態をチェックするようにしましょう。これこそが早期発見への近道です。



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