「老人性皮膚掻痒症」を紹介している健康ニュース2006年2月号です。
ファミリー薬局
現在位置:ホーム > 健康ニュース >2006年2月の健康ニュース

老人性皮膚掻痒症

2006年2月の健康ニュース
気候が寒くなり空気が乾燥してくると、皮膚の痒みで悩まされる高齢者の方が多くなります。
湿疹などの痒みを起こされる皮膚病がみられないにのに、皮膚が痒くなってくる状態を皮膚掻痒症といいます。
全身の皮膚がどことなく痒くなるものとして、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全、甲状腺機能異常などの内蔵の病気によることがあります。
こうした内臓の病気がなく、年齢とともに、とくに乾燥する季節に痒くなるものに、老人性皮膚掻痒症があります。

 どうして痒くなるの?
全身の臓器と同じように、皮膚も年齢が進むと老化現象が起こり、老人に特有な皮膚の変化が現れます。
皮膚のつやや弾力性が失われ、シワやシミがみられるようになり、皮膚が乾燥してきます。
皮膚の表面には角質層があり、そこには10〜20%の水分が保たれています。しかし、50歳代になると、その水分量は30歳代の約半分になってしまいます。
これは、皮脂分泌の減少や、水分を保つために重要な、セラミドに代表される角質細胞間脂質の量が次第に減少してくることが原因です。その結果、角質層の重要な働きである、皮膚のバリア機能が低下し、刺激に敏感になって、皮膚の痒みをみるようになります。




 対処の方法は?
痒みが強い場合には、皮膚を乾燥させないように生活環境に配慮することで対応できますが、痒みが強くなると治療が必要となります。
それには、まず第一に皮膚に保湿剤をつけて、角質層に水分を保たせることが重要です。痒みに対しては、抗ヒスタミン剤やマイナートランキライザーの内服をしたり、また、当帰飲子(とうきいんし)などの漢方も使用します。

 予防のポイントは?
予防のためには、皮膚の乾燥や痒みを増強させる因子を避けることが、最も大切なことです。次のような、生活上の注意点に気をつけましょう。
1、入浴
40℃前後のややぬるめのお湯で、長湯はしないこと。シャンプーや石けんは肌に合ったものを用い、手でやさしく洗い、泡は良く落とすようにします。保湿効果のある浴剤も効果的です。
入浴後には保湿剤、クリームなどを塗ることを忘れないようにしましょう。
2、衣類
刺激の少ないものを着用。
3、食生活
香辛料など刺激物を控え、アルコール飲料もほどほどに。
4、室内
室内が乾燥しすぎないよう、湿度に気をつけましょう。
5、精神的因子
ストレス、睡眠不足を避け、掻くという行為も少なくしたいものです。
老化は避けて通ることはできませんが、乾燥する時期には皮膚の保湿に心がけ、痒みを和らげ、快適な生活を送るようにしたいものですね。


ウェブサイト運営者・著作権者:ファミリー薬局
〒579-8058 大阪府東大阪市神田町15番6号
TEL 0729-85-3364 / FAX 0729-85-3364