「胃・十二指腸潰瘍」を紹介している健康ニュース2006年3月号です。
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胃・十二指腸潰瘍

2006年3月の健康ニュース

今月は、空腹時に胃が痛む・・・胃・十二指腸潰瘍についてです。

 空腹になると、ときどき胃の痛みを感じるのですが・・・
空腹と感じるのは血糖が下がっている状態で、血糖が下がると迷走神経を刺激して、胃酸(塩酸)の分泌を亢進させます。胃酸が過剰に分泌されると、その刺激を胃の化学受容体が受けて、知覚神経から脳に信号が伝わり、痛いと感じると考えられています。
とくに胃・十二指腸潰瘍があると、粘膜が剥がれているので、胃酸の刺激を直接的に受けて、激しい痛みを感じます。ただし、胃炎で多少粘膜が荒れているような場合でも、胃の痛みを感じる人がいます。
上部消化管内視鏡検査をすれば潰瘍や胃炎は簡単に診断ができますので、ぜひ受けてください。
この検査で異常がない場合や、空腹と関係なく胃のあたり(みぞおち)の痛みが出る場合は食道、胆嚢や膵臓の病気も考えられます。

 胃潰瘍と十二指腸潰瘍は、どう違うのですか?
文字通り、胃潰瘍は胃に、十二指腸潰瘍は十二指腸に潰瘍ができる病気です。古くは空腹時痛は十二指腸潰瘍に多く、食事直後の痛みは胃潰瘍に多いといわれていましたが、比率からいうと胃潰瘍も空腹時痛の方が多いのが実状です。
原因は、いずれもピロリ菌感染が第一で、第二に鎮痛解熱剤の服用や極度のストレスと考えられています。胃液については、胃潰瘍は低酸から無酸で、十二指腸潰瘍は高酸で起こるといわれています。
では、なぜ制酸剤(プロトンポンプ阻害剤やH2ブロッカーなど)が低酸から無酸の胃潰瘍に効くのかというと、胃潰瘍でも夜間を中心に胃酸は多く出ているので、そのときに胃酸を抑えることで治療効果を発揮しているのです。
胃潰瘍 十二指腸潰瘍

 ストレスの影響はありますか?
精神的、肉体的ストレスの過剰は交感神経の過緊張を引き起こし、アドレナリンやノルアドレナリンという、筋肉や脳への血流を増大させるホルモンが出るため、消化管の血流は著しく低下します。
このため、胃腸の働きが低下し、ストレス性の胃・十二指腸潰瘍ができると考えられています。ただし、ピロリ菌を退治した胃・十二指腸では、同じストレスが加わっても潰瘍ができないことが多く、純粋にストレスだけでできる潰瘍は少ないようです。

 
胃・十二指腸潰瘍の治療法について
胃・十二指腸潰瘍で、ピロリ菌陽性でしたら、ピロリ菌除去療法をお勧めします。ピロリ菌が除去されれば、潰瘍が治るのはもちろん、再発はほぼなくなりますので、続けて抗潰瘍薬をのむ必要もなくなります。
ピロリ菌除療法は保険が適用され、全国どこでも受けられます。また、最近、除菌すると胃がんの発生率が下がるという報告も出ています。


胃粘膜で見られたピロリ菌の集団
(粘膜の上に見える青い細かい点状のものがピロリ菌)

ピロリ菌が陰性のときは、鎮痛剤や風邪薬が原因で起こることがあるので、常用はしないで下さい。治療としては、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害剤や、H2ブロッカーを飲んでください。

 
再発防止のため、生活で気をつけることは?
再発要因として、喫煙、飲酒、鎮痛剤服用などがありますので、再発防止としては、禁煙、禁酒や、鎮痛剤服用を極力避けることが大切です。
また、ストレス潰瘍もありますので、ストレスをためないように休養をとることも大切です。
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