変形性膝関節症を予防」を紹介している健康ニュース2006年8月号です。
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変形性膝関節症を予防

2006年9月の健康ニュース
元気に歩くためには、骨の健康とともにもう一つ重要なことがあります。それは、膝痛などのトラブルがないことです。ここでは、膝のトラブルの予防や対策をご紹介しましょう。

 膝の痛みの原因は・・・
膝の関節は、「関節包」と呼ばれる袋に包まれています。大腿骨と脛骨の端は、「関節軟骨」で覆われていて、骨と骨が直接触れないようになっています。大腿骨と脛骨の間には「半月」があり、膝にかかる圧力を分散させています。
また、関節内には0.5〜1ccの「関節液」があり、膝の動きをスムーズにする潤滑油の役割をしています。(図1)





ところで、膝に痛みをもたらす原因には、さまざまなものがあります。例えば、「肥満」によって体重が増加すると、膝に負担がかかり膝痛を起こしやすくなります。体重が1kg増えると、歩くときの膝への負担は約2〜3kg、走るときには約8kgも余計にかかるのです。
また、半月損傷や靭帯損傷などの「外傷」によって、膝関節のかみ合わせが悪くなることも、痛みの原因になります。
「関節リウマチ」などで膝関節に変形がある場合や、日本人に多い「O脚」が原因で膝が痛くなることもあります。
中高年の膝痛の9割以上は、こうした原因から起こる「変形性膝関節症」が占めているのです。しかも、女性に圧倒的に多く、男性の約2倍といわれています。

 変形性膝関節症って?
齢をとるとともに、関節軟骨が磨耗してきて動きが悪くなったり、関節液の潤滑性が悪くなります。また、削られた軟骨のかけらが滑膜にくい込んで、痛みが出たりします。これが「変形性膝関節症」です。その症状は以下の表のとおりです。





変形性膝関節症で膝に炎症が起こると、サイトカインという炎症性物質が出てきて、関節軟骨を壊すように働きます。軟骨がすり減ると、そのかけらが刺激となって、ますます炎症が悪化していきます。
このように、炎症を放っておくと、軟骨の磨耗は悪化の一途をたどります。しかも、すり減った軟骨は、現在のところもとに戻すことはできないのです。
また、炎症のために関節液がたまって膝が腫れたり(いわゆる水がたまった状態)、痛みのために膝を動かさないでいると筋肉が衰え、膝への負担は大きくなります。こうした悪循環を断ち切るためにも、炎症を抑える治療が重要になります。
初期の場合には、自分での対処も可能です。急性期で患部が熱をもっているときは、冷やすことが、炎症を抑えることに繋がります。痛みが慢性化している場合は温めましょう、冷やすことは逆効果です。
中期以降は、医療機関での治療が必要になります。
治療としては、非ステロイド性抗炎症薬を使ったり、膝が腫れているときは、膝に注射針を刺して、増えた関節液を取り除きます。
現在は、関節軟骨への「ヒアルロン酸の注射」が広くおこなわれています。炎症によって、もともと膝の関節液にあるヒアルロン酸の濃度が低くなるので、注射で補う療法です。

 予防と対策は?
膝を守り膝痛を予防するポイントは、太りすぎないようにする、急に長く歩きすぎないようにすることが一番です。
また、生活環境の見直しも大切です。例えば、トイレを洋式にしたり、布団をベッドに変えるだけでも随分と違ってきます。
痛みを軽くする補助具を使うこともすすめられます。膝を安定させるためにはサポーターがよく使われます。O脚の人の重心の片寄りを改善する「足底板」や杖は、膝への負担を減らすことができます。
膝の痛みを改善させるには、適度な運動が効果的です。痛みには安静がよいと考えられますが、決してそうではありません。
関節の軟骨は、スポンジのような弾力性に富んだ組織です。運動で膝関節を曲げ伸ばしすると、スポンジを持つてを握ったり緩めたりするときのように、軟骨の中に栄養を含んだ関節液が吸い込まれるとともに、老廃物が排出されます。
つまり、運動によって関節軟骨の新陳代謝を活発にすることで、膝の痛みを改善できるのです。図2のような体操は、膝を伸ばしたままおこなうものなので、痛みのあるときでもできます。





また、外国では変形性膝関節症の患者に、大量にグルコサミンを投与して効果のあることが科学的に証明されています。日本でもサプリメントとして注目されていますので、試してみるのもよいと思います。
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