食生活の変化で一般的な病気に「痛風」/を紹介している健康ニュース2007年7月号です。
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食生活の変化で一般的な病気に「痛風」

2007年7月の健康ニュース

 痛風は増えているのでしょうか?
日本では1960年代ごろより痛風患者数が急増し、現在の痛風患者数は60万人以上、痛風の基礎病態である高尿酸血症の人は、成人男性の20%以上にも達するといわれています。
わが国における痛風・高尿酸血症患者数の増加には、食生活の欧米化、過食・過飲・運動不足、肥満などの生活習慣が深く関与しているといわれ、最近ではメタボリック症候群(シンドローム)と高尿酸血症との関連が、関心を集めています。
痛風の原因となる尿酸は、細胞の新陳代謝や、細胞に含まれるプリン体を分解するときにつくられます。通常、余分な尿酸は腎臓から尿として排泄されますが、排泄しきれず血液中にたまった状態が高尿酸血症です。
高尿酸血症が持続・悪化すると、尿酸が結晶化して、激烈な痛みをともなう痛風関節炎(図1)や、痛風結節(図2・皮下に尿酸塩結晶が沈着してこぶ状に盛り上がる)を発症してきます。






 合併症について
痛風そのものの症状が死に結びつくことはありませんが、痛風患者の死因調査では、心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳梗塞などの脳血管障害、腎不全が三大死因であることがわかっています。
つまり、痛風の合併症の腎臓障害や尿路結石、併発してくる高脂血症、糖代謝異常、高血圧、肥満などが原因となって進行する動脈硬化が恐ろしいのです。
これらの合併症や併発症は初期には症状もなく進行しますので、高尿酸血症が見つかったら、早期より生活習慣の是正に積極的に取り組まなければなりません。


 かつては「ぜいたく病」とも言われましたが、痛風・高尿酸血症の原因は?
痛風・高尿酸血症の原因に関して研究が進み、一部の症例の代謝異常の原因や腎臓での尿酸排泄機序が解明されました。その結果、痛風・高尿酸血症の95%以上が男性で発症し、女性ではほとんど発症しない原因もわかりました。
それは、女性ホルモンが腎臓よりの尿酸排泄をよくする作用があるからで、このため女性でも閉経期以降女性ホルモンの分泌が低下すると、血清尿酸値が上昇して男性に近づいていきます。
しかし同じ生活習慣でも、血清尿酸値が上昇しやすい人とそうでない人があり、高尿酸血症になりやすい遺伝的体質の解明は十分に進んでいません。


 日常生活での注意点
高尿酸血症といわれた方は、表1に示すような生活習慣を行わなくてはなりません。プリン体の摂取制限は、血清尿酸値を低下させて、副作用が少なく長期間服用できる尿酸降下薬が開発されて以来、以前ほど厳しくはなくなりました。




プリン体の過剰摂取を避けるという意味で、表2の上段の食品は避け、下段の食品を中心にとるようにすればよいでしょう。またアルコールは尿酸の産生を亢進させ、尿酸の腎臓よりの排泄も悪くし、血清尿酸値を上昇させます。しかも、それ自体カロリーが高くて肥満につながりやすく、またビールや紹興酒にはプリン体が多く含まれているので要注意です。





運動は高脂血症、糖代謝異常、高血圧、肥満などに対してもよい効果がありますが、無酸素運動は筋肉からの尿酸の産生を高め、血清尿酸値を上昇させますので、痛風・高尿酸血症の人には有酸素運動が適しています。



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