糖尿病 新診断基準/を紹介している健康ニュース2010年9月号です。
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糖尿病 新診断基準

2010年9月の健康ニュース
7月1日より、糖尿病に新しい診断基準が導入されました。
これまでは糖尿病と診断するには、空腹時、ブドウ糖摂取後、随時の3ケースの血糖値のうち、どれかで数値が基準以上に高いと再検査をして、再び基準値を超えていれば糖尿病と診断していました。
今年7月からの新基準では、ヘモグロビンA1c(以下HbA1c)を主な検査項目に採用し、血糖値が高く、同時にHbA1cの標準値が日本で使われている「JDS値」で6.1%(国際標準値では6.5%)以上なら、1回の検査で糖尿病と判断することになりました。(図1)





HbA1cとは糖と結合したヘモグロビンのことで、その数値は、過去1〜2ヶ月の血糖状態の指標となります。また、糖尿病の最初の兆候である食後高血糖を見つけることもできます。
今回の新基準は診断の間口を広げ、早期発見も増えると期待されます。

 糖尿病とは?
では糖尿病とはどんな病気なのでしょうか。糖質は私たちの主要なエネルギー源ですが、糖尿病はそのエネルギー源をうまく利用できず、血液中のブドウ糖である血糖の量が慢性的に多くなる病気です。
食事をすると血糖値は上がり、その後徐々に下がります。これを調節しているのが、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンで、この働きにより血糖値は一定の値におさまっています。
ところが、自己免疫などで、インスリンをつくる細胞が破壊されてしまったり(1型)、インスリンの分泌不足や分泌タイミングが遅れたり、働きが悪くなる(2型)と、血糖値の高い状態が続く糖尿病となります。
2型糖尿病は肥満や過食、運動不足、ストレスなどの生活習慣病に問題がある場合が多く、日本人の糖尿病患者の約90%を締めています。
また、強く疑われる人、可能性を否定できない人を合わせると、2210万人に達し、いまや日本人の国民病ともいわれています。
血糖値が高くなると、図2のような症状が現れます。しかし、多くの場合は自覚症状が無かったり、症状が出てもすぐ消えてしまうこともあります。高血糖をそのまま放置しておくと動脈硬化が急速に進み、次のような思い合併症を引き起こしてしまいます。






 怖い「三大合併症」
高血糖状態が続くと、まず毛細血管が影響を受け、神経、目(網膜)、腎臓などに障害が起きるようになります。
●糖尿病神経障害
最も頻度の高い合併症です。高血糖の状態が続くと、神経機能がおかされ、足先の感覚などが鈍くなってきます。症状が進むと、足の傷や細菌感染に気づかず、壊疽を起こして、足の切断を余儀なくされることもあります。
●糖尿病網膜症
高血糖によって目の細小血管が障害を受け、酸素や栄養の供給が低下したり、眼底出血を起こして、最悪の場合、失明することがあります。
●糖尿病腎症
腎臓の糸球体が障害され、血液中の老廃物が排出できなくなります。さらに悪化すると、腎不全になり、人工透析が必要になります。
また、同時に太い血管の動脈硬化も進み、心筋梗塞などの障害も起きるようになります。

 予防と治療法は?
予防と治療も含め、基本は食事療法と運動療法です。食事は腹八分目を基本にし、動物性脂肪やお菓子、果物(果糖)を食べ過ぎないよう注意しましょう。
運動は、ウォーキングなどの有酸素運動を行うと良いでしょう。普段から、出来るだけ動く習慣をつけることが大切です。最寄り駅のひとつ前で降りて歩いたり、エレベーターではなく階段を使う、などでも運動量は増えるので、常に動くことを意識しましょう。
それでも血糖コントロールがうまくいかない場合は、薬物療法も並行して行います。
薬物療法では、経口血糖降下薬(飲み薬)とインスリン注射が、状態に合わせて選択されます。
最近、インスリンを分泌させる働きがある、インクレチンを利用したインクレチン療法が登場しました。これは、血糖値が高いときだけ作用するため、インスリン製剤に比べ、低血糖を起こしにくいという特長があります。
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