月経異常がサイン?子宮筋腫/を紹介している健康ニュース2010年11月号です。
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月経異常がサイン?子宮筋腫

2010年11月の健康ニュース

どんな病気?
子宮筋腫は、子宮の筋肉にゴツゴツとしたこぶのような塊ができる良性の腫瘍です。一般的に筋腫が1つという場合は少なく、大小多数できる「多発性腫瘍」が約8割を占めます。
35〜50歳の女性に限れば、3人に1人がかかるといわれますが、顕微鏡的なものも含めると、4人中3人にもなります。
もりろん良性なので、ほかに転移して組織を破壊することもなく、筋腫が悪性化することはまずありません。患者の6〜7割は無症状ですから、症状がなければそのままにしておいても問題はありません。
しかし、子宮筋腫にかかる女性は近年増え続けており、軽視することは危険です。子宮筋腫により、月経痛や過多月経、貧血や動悸などが起き、明らかに仕事や家事に支障をきたしている人が多いのも事実です






 増えてきたワケ
子宮筋腫ができる原因は、はっきりと解明されてはいませんが、女性ホルモンのエストロゲンが影響しているといわれています。子宮の壁である筋層に、筋肉の細胞が変化した筋腫の芽のようなものができると、それがエストロゲンの働きによって成長し、子宮筋腫になるといわれています。
実際に性成熟期の30歳代ごろから筋腫と診断される人が増え、閉経すると筋腫は小さくなります。
近年増えている理由として、晩婚・晩産化もあげられています。出産すると筋腫が小さくなることも多いですし、エストロゲンは、授乳期間中は分泌が低下します。昔は20歳代から子供を多く産み、授乳期間も長かったので、自然と低エストロゲン状態が続き、子宮筋腫にかかる人は少なかったといえます。

 子宮筋腫の種類
子宮筋腫はできる場所や大きさによってさまざまな症状が現れ、治療法もそれぞれ異なります。
大きく分けて3タイプあり、そのほとんどは、子宮の上部2/3の子宮体部にできます。





●漿膜下筋腫
子宮の外側にできる筋腫。大きくなっても、過多月経や貧血などの特徴が出ないことがありますが、巨大化すると周囲の臓器を圧迫し、頻尿や尿が出にくくなったり、便秘や腰痛などの症状が起きることもあります。
●筋層内筋腫
子宮の筋肉層の中にできる筋腫で、最も多いのがこのタイプ。いろいろな箇所にいくつもできやすく、大きく成長しやすいものです。大きくなると月経の量が増えたり、期間が長くなり貧血になることも。レバー状の血の塊が混じることもあります。
●粘膜下筋腫
子宮の内側に向かって成長する筋腫。小さくても症状が強いのが特徴で、過多月経になりやすく、不正出血や月経が止まりにくくなります。

 定期的に検診を
子宮筋腫は一定の速度では大きくならずに、急に進行するケースもあります。そうなると、「小さいうちに治療すればよい」と思う人も多いでしょうが、多発したり、出産すると小さくなるケースもあるので、経過観察が重要になってきます。
治療法の選択肢は主に、1.経過観察、2.薬物治療、3.手術の三つ。症状がないか軽ければ一般に経過観察になります。
辛い症状の場合は、鎮痛剤や漢方薬などを用い、筋腫による症状を緩和する対症療法と、ホルモン剤を用いて一時的に筋腫を小さくする偽閉経療法があります。しかし、一時的な効果はあっても筋腫そのものを治すことはできないため、根本的な治療としては、子宮を温存し、手術で筋腫だけを取り除く場合と、子宮を摘出する場合に分かれます。
日ごろから、月経や体調の変化に目を向けておくことが大切です。かかりつけの婦人科を決めておくのも良いでしょう。とくに妊娠・出産を先送りにするのなら、子宮を大事にしてくださいね。
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