超悪玉コレステロール/を紹介している健康ニュース2011年5月号です。
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超悪玉コレステロール

2011年5月の健康ニュース
動脈硬化の原因としてよく知られている、悪玉(LDL)コレステロール、しかし、最近「超悪玉」と呼ばれるタイプが注目されています。

 超悪玉の正体は?
コレステロールは、細胞膜やホルモン、胆汁酸の原料となるなど、からだにとって大切な役割を持つ物質です。
血液中では、たんぱく質と結びついたリポたんぱく(LDL、HDL)として存在しています。このうちLDLコレステロールは、全身の組織にコレステロールを運搬する働きがあり、多い状態が続くと、血管壁にたまって動脈硬化の原因となるため悪玉コレステロールといわれています。
一方、余分なコレステロールを肝臓に戻す働きがあるのがHDLコレステロールで、こちらは善玉コレステロールといわれます。
LDLコレステロール値の高い状態が続くと、動脈硬化が進み、心筋梗塞や狭心症などの冠状動脈疾患を招くことは明らかです。
しかし、近年、LDLコレステロール値が正常値(140mg/dl未満)であっても、動脈硬化から冠状動脈疾患を発症するケースがあることが分かってきました。
その原因として注目されているのが、普通のLDLよりも粒子が小さく、比重の重いスモールデンスLDL(sdLDL)です。(図1)sdLDLは、1つの粒が運んでいるコレステロール量が少ないため、数が多くてもLDLコレステロール値は正常になる場合があります。





しかし、sdLDLはLDLに比べて酸化LDLになりやすく、それが動脈硬化の直接的な原因となるため、「超悪玉」といわれます。(図2)
図2 sdLDLは酸化LDLのよい材料
血中に滞留しやすい
粒子が小さいため、血管壁に進入しやすい
抗酸化物質に乏しく、酸化されやすい



研究報告では、従来より危険とされているLDL値の高い人に比べて、sdLDL値の高い人は、心筋梗塞の発症率が3倍にもなることがわかっています。

 陰で操る中性脂肪
超悪玉sdLDLが増える最大の要因は「中性脂肪」にあります。
メタボリックシンドローム、肥満、糖尿病などを有する人は中性脂肪がつくられやすく、LDLが小型化しやすいので注意が必要です。まずは、超悪玉が潜んでいるかどうかチェックしてみましょう。





sdLDLを減らすために最も大切なことが、「中性脂肪」を下げる努力を続けること。そうすれば、LDLコレステロール値は変わらなくても、sdLDLの比率は下がってきます。
また、体重が減ると血液中の中性脂肪も減少することから、適切な食生活と散歩などの運動習慣で、まずは3kgの減量を目指しましょう。
sdLDLは血液検査で調べることができますが、臨床検査値(HDL、LDL、中性脂肪)のバランスで、例えば中性脂肪とLDL値がともに高いとsdLDLが多い可能性があるなど、ある程度推測することができます。
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